新築一軒家を建てられた方や、新築建売住宅を購入された方の中には、「引き渡される前にハウスクリーニングしているはずなのに家が汚い」とびっくりした方がいらっしゃいます。
どのような汚れがあるのか?
具体的にどこが汚いのか?
新築住宅なのに汚いなんて事がどうして起こるのか?
などを、新築ハウスクリーニング経験者の私が、調べてまとめてみました。
お読み頂きお役立て頂ければと思います。
新築で引き渡し後の家が汚かった事例
実際に、新築引き渡し後に家が汚かったという口コミを口コミサイトで探してみましたので、いくつかご紹介します。
新築一軒家のフローリングってこんなに汚いものなのでしょうか?
ヤフー知恵袋より引用
最近、新築住宅を建てました。
引き渡される前にハウスクリーニングが終わったので、その次の日に新居を見に行った時に見てびっくりしたのですが、床が一面粉っぽくて白くなっていました。
新築で家を購入しました。
ヤフー不動産より引用
クリーニングしたらしいが、全体的に汚い。
汚いぞうきんでさ~っと拭いたのか、拭きむらがひどい。
口コミサイトで検索してみると、新築の建売住宅を購入した方や、新築住宅をハウスメーカーで建てられた方の「引き渡し後の家が汚い」といった内容の口コミがいくつかヒットしました。
住宅を購入したお客様からしたら「新築住宅なのだから、当然引き渡しされるお家は綺麗でしょ」と思っていると思うのですが、注文住宅にしても建売住宅にしても、ハウスクリーニングしているはずなのに汚くて、皆さん驚かれている様子がコメントに書かれていました。
ハウスクリーニングしたはずの新築が汚い理由
新築のお家は、ハウスクリーニング業者が入り、建具から窓から床など隅々まで引き渡し前ハウスクリーニング(美掃とも言われます)という家全体のお掃除をしてから、お客様に引き渡しがされています。
しかし家が汚れた状態で引き渡しされているケースがある訳です。
どうして汚れた新築住宅が引き渡しされることになっているのでしょうか?
その理由を調べてまとめてみました。
不具合の調整での汚れ
完成した新築のお家は、ハウスクリーニング業者が隅々までお掃除して綺麗に仕上げます。
新築引き渡し前ハウスクリーニングが終わって、部屋の中に不具合がないか再確認します。
- クロスが剥がれていた
- サッシにキズがついていた
- フローリングが歪んでいた
そうすると、剥がれや傷がついた箇所などが見つかる訳です。
不具合を指摘されたら、大工さんやクロス業者さん、補修屋さんなどが、ハウスクリーニングした部屋に入り手直しを行います。
手直しのために職人さんが出入りすると、作業服やスリッパにホコリやゴミがついていますので、それが部屋に落ちますよね。
職人さんが材料を切ったりして作業すれば、また細かいゴミやホコリが部屋中に舞うことになり汚れる訳です。
部屋に出入りする時にはドアや窓を開けますので、そこからホコリが部屋の中に入ることになります。
換気目的で窓を開ける場合もあり、同様に窓からホコリやゴミが入ることになります。
手直しする職人さんも部屋が汚れないように養生したり、作業後には掃除してから退出してくれたりする訳ですが、お部屋に舞っている細かいホコリや塵までは掃除できないことも多く、床などが白くなって汚れてしまう訳です。
完成見学会での汚れ
新築住宅では、建物が完成した時に開かれるものに完成見学会というものあります。引き渡し前ハウスクリーニングをして家の隅々まで綺麗にしたお家を見学してもらいます。
完成見学会は、ハウスメーカーや工務店からしたら、「自社で家を建てる人を捕まえるチャンス」になります。
ハウスメーカーや工務店から「完成見学会をやらせて下さい」と頼まれたり、「謝礼が出ますから・・・」と口説かれて仕方なくといった場合など理由は様々ですが、完成見学会にお家を提供している人がいます。
完成見学会では、完成した新築住宅に様々な人が見学に訪れます。完成見学会では、手垢などが付かないようにと白手袋が配れれることが多いですが、白手袋配布もない業者もあるのが実情です。
人の出入りもありますし、クローゼットからキッチンの扉まであちらこちらと開け締めしますので手垢が付いたり、足跡が付くこともあります。
またこれから家が欲しいという人たちの中には、子供連れの見学者も多いおが実情です。
子どもたちが新築のお家の中に入ったら、テンションが上がり走り回ったりあちこち触ることも当然あります。
完成見学会では、ドアや窓の開け締めでホコリは入ったり、手垢・足跡などの汚れがついてしまう訳です。
再クリーニング(再クリ)をしてない
新築住宅でハウスクリーニング業者が2回ハウスクリーニングを行うことがあります。業界では再クリーニングを略して再クリと呼ばれています。
新築ハウスクリーニングの後に手直し工事があったり、完成見学会が終わったには、本来は再度ハウスクリーニング業者を頼みハウスクリーニングする必要があります。
しかし、実際には再クリーニングを頼むと、クリーニング費用が掛かってしまうため、経費を掛けないために自社で掃除するハウスメーカーや工務店がある訳です。
要は、現場監督さんやハウスメーカーの営業さんが、手直しや完成見学会の後に掃除道具を持ってきて簡易的に掃除をする訳です。
結局、ハウスクリーニングの専門じゃない人が掃除をする訳ですから、掃除機がけが甘く、床にホコリが残ってしまったり、床の拭き方が甘く乾いてから白くなったりして汚れてしまうことがあるのです。
新築引き渡し後に汚れている箇所
新築引き渡し後によく汚れている箇所をまとめてみました。
床・フローリング
- 床が一面粉っぽい
- 白っぽい
- 拭きむらがひどい
- 粉っぽい埃
床が白く汚れている内容ですが多いです。
埃や塵がついた床は、掃除機でしっかり掃除機がけした後に水拭きをします。
しかし、水拭きした箇所は、完全に乾いてみないと汚れが残るかどうか分からないこともあります。また角度により汚れが見えにくい場合もあります。
床は汚れもありましたが、床の傷を気にされている方も沢山いました。
壁紙・クロス
- クロスの汚れがある
- 擦れた跡がある
- 目立たない汚れがあった
- 糊が付いていた
壁紙・クロスは汚れや傷を見つけやすいです。
壁紙の汚れ、ボンドや糊がついているなどもひと目みて分かる場合もあります。
壁紙クロスについては口コミも多く、中には「どうせ住んで生活すれば、多少の汚れや傷は出来るものだから」と心広く思えるような方もいるようです。
巾木(はばき)、胴縁(どうぶち)
- 糊がへばり付いている
- のり汚れがある
巾木や胴縁には、クロスを貼る時の糊やボンドが付いてしまっていることがあります。
巾木や胴縁の色が白の場合は、乾いた糊の拭き漏れがあっても目立たないこともありますが、濃い色の場合は、乾いた白い糊が目立つのですぐ分かります。
ハウスクリーニング業者も拭いて取ったつもりでも、完全に乾いた時に、またクロスの糊が浮き出てきたりするのです。
天井の胴縁などでは、元々拭き忘れてしまいクロスの糊が残ってしまっている場合などもあります。
まとめ
新築住宅がハウスクリーニングしている筈なのに汚いのはどうして?について、まとめてみました。
新築住宅が引き渡し後に汚れている理由は、ハウスクリーニング業者のお掃除する技術が低いということではなく、別な理由があることが分かりました。
本来は、全ての建物で手直し、社内検査、完成見学会など建物が汚れるようなことを行った場合は、ハウスクリーニング業者に再クリーニングを依頼してくれれば良いのですが・・。
私自身も新築住宅を地元の工務店さんで建てた経験があります。私の家の新築ハウスクリーニングは、ハウスクリーニングフランチャイズ店の大手Dさんが担当していました。
引き渡し後に建物内を確認してみると、残念なことに窓のサッシ、造作棚板、2階アイアンなど、明らかに掃除されていない箇所がありましたので、工務店さんにLINEして、再クリーニングしてもらいました。
新築の家なのに引き渡しされた家が汚いと本当にがっかりしますよね。
本当に汚い時は、ハウスメーカーや工務店の担当者様に連絡して、再クリーニングしてもらうことをおすすめします。
最後までお読み頂き有難うございました。