ハウスクリーニングの仕事内容

新築ハウスクリーニングの仕事内容とは?写真付きで徹底解説します!

新築戸建て物件のハウスクリーニング現場

新築のハウスクリーニングの仕事内容を知りたい!
新築ハウスクリーニングってどんな仕事なのか興味がある!

と、どんな作業をするのか?知りたいと思っているあなたに
新築ハウスクリーニングの経験者の私が、写真付きで徹底解説します。

ぜひ仕事選びの参考にしていただければ幸いです。

新築ハウスクリーニングとはどんな仕事?

新築ハウスクリーニング現場で窓サッシ掃除

新築ハウスクリーニングとはどんなお仕事かというと、

新築戸建て住宅や新築アパートなどの物件の工事が終わった後、建物全体のお掃除をすることを、「新築ハウスクリーニング」と言います。

新築ハウスクリーニングの名称

新築ハウスクリーニングは、人によって名前が変わります。

  • 新築清掃
  • 新築クリーニング
  • 新築引き渡し前クリーニング
  • 新築引き渡し前ハウスクリーニング
  • 新築美装
  • 新築美掃

このようにいろいろな言い方があります。

どれ求人情報を見ても「新築清掃」、「新築美掃」と色々な言い方で書いてありますが、どれも同じ意味です。

地域独特の名称

東北の新築クリーニングの現場では、監督さんや業者さんから「掃除屋さん」と呼ばれる事が多いですが、
関西では、ハウスクリーニング屋さんや掃除屋さんではなく「洗い屋さん」と言う人もいるそうです。

※関西の大工さんから教えてもらいました。

新築ハウスクリーニングの種類について

新築アパートのハウスクリーニング現場

求人募集サイトのお仕事内容に、
「新築ハウスクリーニングのお仕事」
と掲載されていることがあります。

新築と言っても、新築物件には種類があります。

  • 新築建売住宅
  • 新築注文住宅
  • 新築アパート、集合住宅
  • 新築マンション
  • 新築オフィス、事務所

新築ハウスクリーニングというと、新築一戸建てのハウスクリーニングをイメージする方が多いですが、新築アパートなど集合住宅のハウスクリーニングもあります。

新築ハウスクリーニングの役割

新築ハウスクリーニング現場の床や巾木の汚れ具合

新築物件は、造作する大工さん、壁紙を貼る内装屋さん、設備屋さん、電気屋さんなど様々な職人さんが作業して新築物件を完成させます。

職人さん達が作業をしているので、あちこちにホコリや汚れがあります。

そのため完成した建物の中は、

  • ホコリや塵
  • 材料を切った木くず、切りカス
  • 内装屋さんが床に垂らしたボンド
  • 建具についた手垢

など様々な汚れがあります。

新築ハウスクリーニングを行うのは、物件が完成した最後の作業です。

職人さんの作業や工事で付いた汚れを、お掃除スタッフの手でお掃除して建物全体を綺麗にするのが役割になります。

新築ハウスクリーニングの時間

新築物件の種類や条件により違います。

新築戸建てハウスクリーニングでも「養生剥がしの有無」など作業内容が異なります。

新築アパートなどでも同じ1Kといっても、ロフト有やメゾネットタイプだったりと条件が異なります。

作業時間を紹介しますが、あくまで一例と思って頂ければと思います。

新築戸建て住宅(一般的な30坪程度)の一例

  • 1人作業で1日
  • 2人作業で1日弱
  • 3人作業で半日

ハウスクリーニング作業時間の一例です。

あるハウスメーカーの監督さんから、ある老夫婦2人組で作業しているハウスクリーニング屋のお話を聞きました。

そのハウスクリーニング屋さんは、新築建売戸建てを1日に2~3件仕上げているそうです。

年齢性別関係なく、作業時間の早い人は早いです。

新築ハウスクリーニングの流れ

新築戸建て住宅を例にして、新築ハウスクリーニングの大まかな流れをご紹介します。

作業前の事前確認

朝一に現場に付いたら、まずは建物の中・外を確認します。
どんな箇所を確認するか解説します。

工事は終わっているか?

現場についたら、工事は終わっているか?今日ハウスクリーニング作業できる状況か?を確認します。

ハウスクリーニングの作業日ということで現場に行ってみたら、「工事途中だった」「追加工事により職人さん達が作業していた」なんて事もあります。

職人さん達が出入りしたりすると、足跡が付いたりしてしまいます。1度クリーニングした箇所をもう1度綺麗にしなくてはならないといった二度手間になる事もあります。

電気は使えるか?

屋外の仮設電気

新築物件の建物内で電気が使えるかを確認します。

建物内のコンセントが使える場合と、電気がまだ使えないため、屋外にある仮設電源を利用する場合があります。

新築建売住宅のハウスクリーニング現場の場合などでは、仮設電源が撤去されており「お隣の新築住宅から電気をひっぱって使ってください」といったケースもあります。

水道は使えるか?

水道設備が使えない場合はポリタンクで水を持参する

新築物件の室内の水道が使えるかを確認します。

新築戸建て住宅の場合、外水道がありますので水が出るか確認します。

蛇口をひねっても水が出ない場合もあります。
栓がしまっていて水が出ないだけという事が多いです。

水道が使えない場合は、ポリタンクに水が用意されている現場があります。
監督さんが用意してくれていることが多いです。
また、ポリタンクが空の場合や、水が無くなりましたと連絡すると持ってきてくれます。

ただ、ポリタンクの水を使う場合、注意が必要です。

ハウスクリーニング作業時には、左官屋さんと一緒になることがあります。
左官屋さんも水を使いますので、全部使って大丈夫なのか?注意が必要です。

水が無い現場では、水の持参が必要な場合もあります。
ポリタンクで十分な水を持参しましょう。

傷はないか?

階段の壁紙クロスの剥がれ箇所

建物内の全室を、壁などに傷などがないか確認をしていきます。

壁だけでなく、建具に傷があったり、窓のサッシに傷があったりします。

作業前に傷を見つけた場合は、写真を取っておきます。
また、上司や監督さんに報告しておくようにします。

忘れ物・廃棄物の有無?

新築ハウスクリーニング現場で見つけた忘れ物のラジオとヘルメット

新築現場に行ってみると現場には様々なものが置いてあることがあります。

  • 職人さんの工具・機械類
  • 忘れ物のラジオ、ヘルメット、作業着
  • 掃除機、ほうき
  • 脚立
  • 余った石膏ボード
  • 木材、床材
  • 飲んだペットボトルやの空き缶

職人さんの忘れ物から、ジュースのペットボトル、半端の残った床材や石膏ボード、ダンボールなどの廃棄物など、いろいろなものが現場に残されています。

現場によるのですが、本当に廃棄物などすべて綺麗に搬出してくれている現場もありますが、大工さんが石膏ボードから木材などしっかり残していっているような現場もあります。

これらを外や指定のゴミ置き場まで搬出しないと、クリーニング作業が始められません。そのため朝一にどんなものがあるのか確認します。

下準備

お掃除作業前には、下準備を行います。
どんな下準備をするのかここで解説していきます。

お湯を沸かす

新築ハウスクリーニング現場では投げ込みヒーターを使いお湯を沸かします

ハウスクリーニングの現場では、お湯が出ない場合が多くあります。

そのため、バケツに水を汲み投げ込みヒーターというお湯を沸かす道具をバケツに入れて、お掃除に使うお湯を沸かします。

下準備作業が終わる頃には、お湯が沸きます。
冬場は特に重宝します。

残置物、廃棄物の搬出

室内の残されているコンパネ、木っ端などは屋外に運び出します

部屋の中に残されていたものをすべて外に運び出します。

【石膏ボード、ベニア板など材料】

石膏ボードは重量があり、外への搬出は体力がいります。
まれに、2階の部屋に石膏ボードが山積みだったりすることもあります。狭い階段から石膏ボードを降ろすことになり、「壁にぶつけて傷が付かないか」と大変気をつけて搬出することになります。

【脚立・工具類】

脚立など道具には社名などが入っており職人さんの忘れものの事もあります。

掃除機やほうきなど掃除用具は、ハウスメーカーさんや工務店さんのものの事もあります。

屋外などにおいたり、屋内押入れなど邪魔にならない箇所に運びます。

【ゴミ・廃棄物】

職人さんが飲んだコーヒー缶やペットボトルから、ダンボール箱、説明書、紙くず・テープ類、余った釘、金属の材料など様々なものがあります。

新築住宅の場合は、外にゴミ置き場が指定されています。

そこには大きなゴミ袋が置いてあります。
(トンバック、トン袋、フレコンバックなどと言います)

大きなゴミ袋に、紙ゴミ、木材、ダンボール、ビニール類など分別して捨てるようになっていますので、中身を見て分別して捨てるようにします。

養生剥がし

新築ハウスクリーニング現場の床に貼られている養生を全て剥がします

新築住宅の建物内の床は、職人さんが工事中に傷をつけないようにと、養生シート・プラダン・ダンボール・ベニヤ板などで保護されています。

この保護している養生を剥がしていきます。

剥がした養生シート・プラダン・ベニヤ板・養生テープなどは、紙類・ビニール類、木材など分別して、外のゴミ袋に捨てます。

キッチンシンク、玄関のドア、浴室などもビニールやダンボールで保護されておりますので、これらもすべて剥がします。

養生意外にも、ベランダの手すり、電気のスイッチにビニールが貼ってあります。

また、窓ガラスには紙やシールが貼ってありますのでこれらも全て剥がします。

以前は、メーカー様によって、養生を剥がしてくれている物件もありましたが、最近は、養生有りの現場がほとんどです。

ハウスクリーニング作業

下準備が終わり、どんなお掃除をしているか、作業内容をここから解説してきます。

掃き掃除

新築美装現場の床の掃き掃除

ゴミ、木くず、石膏ボードカスなど、目に見えるゴミを掃き掃除します。

掃除機がけ

新築住宅の窓サッシ掃除作業中

窓枠から押入れ、引き戸の溝、床、階段まで掃除機がけ出来る箇所はすべて掃除機がけをします。

掃除機は、業務用の掃除機を使うことが多いです。

業務用掃除機は、家庭用掃除機と比べて、大きさがちょっと大きく思い事と、音が大きい事が欠点です。
良い点は、スイッチのオンオフしかないため使い方はとても簡単です。
また、吸い込みが強いのでお掃除がはかどります。

窓掃除

新築住宅の窓掃除作業中

窓ガラスには、ホコリ・テープ跡・手垢・ボンド・コーキング剤など様々な汚れが付いています。

これらの汚れを傷をつけないようにワイパーなど窓掃除用具を使いキレイに掃除していきます。

拭き掃除

新築ハウスクリーニング現場の拭き掃除

床、建具、ドア、キッチンシンク、レンジフード、収納まで拭ける箇所は全て水拭きして拭き上げます。

床や階段に、ボンドやシール跡が付いていることがありますので、注意しながら拭き上げます。

ベランダ掃除

ベランダ掃き掃除作業中の様子

ベランダは、汚れ具合などを確認して、掃き掃除や水拭き・水洗いを行います。

まとめ

新築ハウスクリーニングの仕事内容について、解説させて頂きました。

ハウスクリーニングには大きく分けると3種類あり

  • 新築ハウスクリーニング
  • 在宅ハウスクリーニング
  • 空室ハウスクリーニング

があり、それぞれ難易度が異なります。

この中でも新築ハウスクリーニングは、易しい方に分類されると思います。

在宅ハウスクリーニングや空室ハウスクリーニングの場合、油汚れや水垢、何でついたかわからない汚れなどをお掃除することになりますが、洗剤の知識やお掃除の仕方などの技術が必要になります。

新築ハウスクリーニングの場合、ボンドやコーキング、石膏ボードのカスなど多少汚れはありますが、決まった汚れのため、専門の知識や特殊な洗剤などを使うこともありません。

ご家庭で拭き掃除や掃除機がけをしてお掃除されている方であれば、さほど難しいと思うことなく取り組むことができるのが良い点です。

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ぜひあなたの仕事探しの参考にしていただければ幸いです。

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